サウナと温泉

【養老温泉 ゆせんの里】雄大な自然と健康がテーマの岐阜隠れ名サウナに行ってきた

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訪問回数

3回(うち温熱療法館1回)

岐阜県は清流長良川をはじめ、豊かな水資源から素晴らしいサウナがいくつかありますが、養老の「ゆせんの里」は、意外と知る人が多くない隠れ名サウナ&温泉です。

私自身、初めて行ったときが岐阜御湯印めぐりの対象施設だったからで、その際にこんな良い施設があったのかと驚きました。

本館 みのりの湯(温泉&サウナ)

敷地内の源泉井戸(地下1700m)から沸出した源泉を使用。泉質はナトリウム、カルシウムー塩化物泉等張性で人体への浸透圧に等しいので体に負担の少ない温泉とのこと。

また源泉1㎏内に8137㎎と成分量がはんぱじゃなく、非常に濃い褐色源泉かけ流しとなっています。黒い点々の温泉成分(マンガン)などが底に沈着するほどで、一般家庭の浴槽に入浴剤33袋相当だと書かれていました。

とにかく濃い温泉で、一般家庭の入浴剤33袋分と知ってから、普段のお風呂で入浴剤を普通に使うのが物足りない気がしてなりません。

谷口有威
谷口有威

サウナ&大自然外気浴

引用:https://yusennosato.com/hotspring/

そこそこの熱さと湿度で、テレビも設置されています。昔はセルフロウリュができたようですが、水をかけすぎる不届き者のせいでロウリュが禁止になっています。

温度

約90℃

水温

約17℃

水風呂が個人的にベストな水温だと思っている17℃前後がデフォルトなのも嬉しい。養老の天然水なので時期によって差はあるとは思います。

引用:https://yusennosato.com/hotspring/

特に気に入ってるポイントが外気浴スペースです。リクライニングチェアが見えますが、実はその奥に散水用のシャワーがあって、腰掛ける前にシャワーで椅子をすすげるんですね。このワンアクションがめちゃくちゃ嬉しい。

露天の景色の良さも最高です。夜に行ったときは星空がとても綺麗で、まわりも養老山脈など山に囲まれているのどかな風景。露天風呂の雰囲気だけで癒されます。

ダイニングMINORI・お土産売り場

地元食材にこだわった食事処、お土産売り場も広いです。

養老サイダー

養老サイダーや養老プリンが名物です。

休憩所にはたくさんのリクライニングと、無重力マッサージチェアも設置。

大人子供
平日880円450円
土日祝990円450円
朝風呂(8時~10時)770円(土日祝 880円)300円

温熱療法館

岩盤浴エリアで3つの温浴施設が楽しめます。また料金には本館みのりの湯の利用料も含まれているので、岩盤で汗を流した後に本館の温泉とサウナに入ることも可能。

岩盤エリアはそれぞれ温度の違いがあり、一番きつい汗蒸幕に最初に入ってしまうと館内着が汗で濡れてしまうので、回る順番は考えたほうがいいです。

岩盤浴おすすめ巡回
  1. 低線量ラドン房(2階)
  2. 五色岩盤浴(1階)
  3. 養老汗蒸幕(2階)

養老汗蒸幕(ハンジュンマク)

見慣れない形状のサウナですが、こちらは「汗蒸幕」といって幕(ドーム)を高温に熱した遠赤外線サウナです。韓国で古くからある美容健康法で、15世紀の文献に出てくるほど古い歴史ある美容健康法のひとつ。

老廃物排出、新陳代謝促進、心臓機能補強、老化予防など、美容以外に期待される効果は様々。

迫力に圧倒されます

ゆせんの里の汗蒸幕は高さ9mで日本最大級。石室内部温度が90度~120度と非常に高温となっていて、岩盤浴なんて余裕でしょと高を括ると熱さに驚かされます。

足元はふかふかのマットが敷かれていて座り心地が良く、静かで荘厳な雰囲気の中じっくりと体を温めるのに集中できると思います。

低線量ラドン房リペア

自然放射線ラドンで細胞に刺激を与え活性化させるという、なんだかうさんくさい文句に聞こえますが、これが非常に健康に良いのだそう。実際にここの常連(年に350日来館して、月パス5万円×12で年間60万円かけている90歳男性)が、矍鑠とした様子で語っていたので説得力はありました笑

北投石

台湾の北投温泉で発見された鉱物で、学術的には「含鉛重晶石」という。時間をかけて堆積されるうちに微量の放射性ラジウムを含み、遠赤外線、マイナスイオンを放出するため、健康の促進や酵素の増加、諸病の現況を抑制する効果があると珍重される。ホルミシス効果と呼ばれ、ラジウム等の微量放射線を受けることで、健全な細胞組織を身体自らが生成する作用が高まる。別名「医者要らずの石」

世界でも秋田県の玉川温泉と台湾の北投温泉でしか産出されない貴重な石で、玉川温泉の北投石は昭和27年に特別天然記念物に指定されている。

ラドン水
水分・塩分補給

呼吸によってラドンを体内に取り込み、血液とともに全身に運ばれ、細胞に刺激を与えて活性化させて自律神経を整えてくれるようです。

1時間くらいじっくりとラドン浴をするのが通常のようですが、早く次の汗蒸幕や本館サウナに行きたかったので30分程度で済ませてしまいました。ちょっと蒸し暑いな程度なので、スマホや本を持ち込んで1時間過ごすのがおすすめです。

注意点

低温火傷防止のため必ずタオルを敷いて1時間程度利用する。ラドン水は1~2杯を目安に。

五色岩盤浴 ねころびの床

麦飯石、虎石、紫雲石、祖谷石、五色石の5種類の天然鉱石が遠赤外線を発生する部屋。発汗を促し、新陳代謝を促進して、美肌・健康・ストレス解消に効果が期待されます。

正直どの石に寝転んでいても違いなんて全くわかりません。温熱療法館の中ではあまり目立たない場所にあるのでほぼ貸切状態でした。

休憩スペース

温熱療法館は本館の温泉より価格が2,500円と高いので利用者も少ない印象。汗蒸幕でがっつり汗をかいて、ロビーで涼むのを何度か繰り返していました。

また、天然温泉「紫雲の湯」は岐阜県産紫雲石を使用した源泉かけ流しの天然温泉で、本館と同じ温泉です。こちらは内湯のみでスペースもせまく、岩盤浴でかいた汗を流す程度。料金に本館の温泉も含まれているので、お風呂に入るなら絶対に本館をおすすめします。

温熱療法や、温泉、ラドンによる健康効果の本が並べられています。

「なんとなく健康そうだから」と温泉に入るのと、確かな知識のもと温泉の効能を信じるのでは気の持ちようが変わってきそうです。

アクティビティルーム

卓球、ビリヤード、トレーニングができるスペースもありました。まさか人生で初めてビリヤードに触れる機会が、温泉で訪れるとは思いもしませんでした。

フィットネスルームは非常に簡易的なもので、ジムに通っている若い人には物足りない設備。日頃ほとんど運動しない人にとっては、適度な負荷の筋トレになると思います。

温熱療法館 情報
  • 料金 2,500円
  • 営業 10:00~21:30(紫雲の湯 22:00)
  • タオル・館内着あり
  • 本館利用OK

※中学生以下のかたは利用不可

美しい養老山脈に囲まれた源泉かけ流しの天然温泉

養老温泉ゆせんの里、近隣には養老の滝、養老公園、千代保稲荷神社、関ケ原鍾乳洞など観光所も十分。

養老山脈に囲まれたこの雄大な自然の中、RVパークやキャンプ場もあります。養老山地では「養老山地トレイルランニングレース」も行われていて、レジャーやアクティビティとともに温泉があるのが良いですね。

宿泊施設「ホテルなでしこ」はヨーロッパの街角風の佇まいで、日々の喧騒から離れて非日常的な休暇を過ごすのによさそうです。

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谷口有威
谷口有威
ブロガー/デザイナー
写真を撮るのが好きで文章を書くことが得意でした。「好きなこと×得意なこと」で趣味や暮らしの記録を残しています。
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