胴が短く太い蛇のような未確認生物の一種、つちのこ。
過去にもつちのこブームとやらが何度か起こっていたようですが、多くの人が架空のものだとして取り合わないことでしょう。しかし実はつちのこの存在を信じている人が一定数いるのも事実です。
私が初めてつちのこを認知したのが小学生の頃にドラえもんで読んだ「ツチノコみつけた!」でした。ちなみにドラえもんが好きで漫画を全巻持っていました。しかもドラえもんに登場するつちのこはかなり可愛いです笑

そして岐阜県東白川村では、30年以上にわたりつちのこを本気で捜索するイベントが毎年開催されており、今年は第33回で発見者には賞金133万円とのこと(毎年1万円ずつ増額してキャリーオーバー)
このイベントを知ったきっかけが、偶然で図書館で見かけた本「ツチノコ撮影日誌」でした。詳しくは私が運営する別サイトのブログにも書いています。
つちのこの歴史や背景にちょっとだけ詳しくなったことで少し愛着がわき、次のつちのこフェスタは参戦してみようと思った次第です。
ちなみに参加費は一般1,000円で、つちのこ本気捜索に参加する場合は+1,000円です。駐車場にも1,000円かかるので、参加費はやや高いですが、長い歴史ある地域おこしのイベントなので参加者を楽しませる工夫がかなりこらされています。丸一日遊ぶことができますし、結果的にかなりコスパが良いと思いました。
駐車場は総合運動場と東白川中学校の2か所で、イベント当日はどちらか完全予約制です。距離は総合運動場がイベント会場より若干近いのですが、かなり勾配のきつい坂道なので、東白川中学の駐車場を予約することを断然おすすめします。

イベント中に怪我や体調不良等あればこちらのつちのこ診療所へ。お子様連れの参加者もかなり多いので、とても気がきいた運営体制だと思います。
隣のカウンターは総合受付で、会場に到着したら参加費を会計して名札や白川茶がもらえます。
ちなみに駐車場やイベントの受付がQRコードであったり、イベント内容にデジタルスタンプラリーがあったりと、意外にDX化が進んでいるなと感じました。
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つちのこ本気捜索

つちのこフェスのメインイベントがつちのこ本気捜索なのですが、まあそれは建前で実質的にはこの茶畑の斜面に隠されたつちのこをかたどった札を探して景品をゲットすること。金・銀・銅の3パターンで、それぞれの枚数は非公開ですが、それなりの数が仕込まれているようです。
茶畑に入って捜索が「よーいどん」で始まりますが、イベント参加経験者は自前のスコップなどを持ってきて本気で探しています。

私は会場で支給されていた先のわかれた棒を使っていますが、しげみをかき分ける程度では簡単に見つかりません。
どうやらしっかりと埋めて隠されているようなので、最低限の装備に軍手など持ってくればよかったと反省。

私の一段下の畑でなんと金の札を見つけた参加者がおり、目の前でテレビ取材をうけていました。
テレビ局もたくさん来ていて、参加者が札を見つけるたびにカメラマンが飛んでいくので、見ていて面白かったですよ。撮れ高への執念が。
つちのこスタンプラリー

駐車場から会場までの道や会場内各地で全70か所に設置されたQRスタンプラリー。スタンプをすべて獲得すると景品ゲット&スタンプが5個たまるごとにデジタル抽選に挑戦できます。スタンプをすべて集めたら最大14回抽選できるわけで、私は銅賞×2と銀賞×1が当たりました。

イベントに参加するには「つちのこファンクラブ」のWEBサイトへの登録が必要で、マイページのスタンプラリー帳に獲得したスタンプがたまっていきます。

抽選であたると上記画像のようにつちのこの当たり演出。

抽選で当たった景品とスタンプ制覇賞は総合受付で交換してもらえます。
スタンプをすべて探すのは大変ですが、会場をくまなく散策しながら楽しめます。さらに駐車場から会場までの1㎞以上の距離にスタンプを配置することで、ただの移動から楽しい移動にしたのも素晴らしいアイデア。

銀賞のつちのこせんべい。中には白川茶をイメージしたクリームがサンドされていて美味しかったです。

銅賞はつちのこフェスタ実行委員会公認キャラクター「つっちー&のこりん」のステッカー。缶バッジはスタンプラリー全制覇景品です。
赤い名札はつちのこ本気捜索イベントへの参加証のようなもの。つちのこ資料館入場無料券や、白川茶引換券、特産品抽選会の抽選番号などももぎりチケットで渡されます。
会場で楽しめて、プチ土産は基本的に全員もらえて、大きな景品ゲットの期待もある。本当によく考えられたイベントだと思います。
飲食屋台村

150mの屋台村に村内外からいくつものキッチンカーが集まって、けっこうな規模になっています。何を食べるかかなり迷うと思いますよ。


美味しそうな焼きものはタイミングによっては時間がかかるかも。

私はKZ BURGERでアメリカンなハンバーガーとポテトを食べました。

ファストフードチェーンのハンバーガーも好きですけど、やっぱりこのアメリカ本場のハンバーガーって感じがいい。グリルで焼いた肉々しい味とソースが美味しいです。

プルドポークをのせたポテトもかなり美味しかったです。

飲食店だけでなく雑貨や土産屋も並んでいて、もちろんつちのこグッズや特産品もたくさんありました。

お土産には白川茶を選んで、自宅用にも「美濃白川茶 美発酵茶」というものを買っていきましたが、これめちゃくちゃ美味しかったのでおすすめです。
その他のイベント

会場の中心ではステージを中心に、さらにいろいろなイベントが用意されています。
すべてのイベントを楽しみ切ろうとすると逆に忙しいくらいです。

5月上旬とはいえ快晴だと暑く、会場内に日よけも少ないのでテントで休み人が多いのですかね。過去のイベントでテントを張る習慣ができていったのか。よくわかりませんが、とにかくところせましとみんなテントを設置していました。
屋台村で買った食事を座って落ち着いて食べられる場所も少ないので、このような小さなテントがあると確かに便利そうです。

小学生以下限定のイベント。清流白川に放流されたマスをつかみ捕りして、炭火で塩焼にする体験。一人2匹まで捕まえてOKで、捕まえられなかった子には1匹プレゼントされるようです。

私は参加できないので遠目に見ているだけでしたが、いい匂いが漂ってきました。

檜チップが大量に敷き詰められた350㎡の区画で、つちのこの焼き印チップを探し出して東白川村の特産品やつちのこグッズをゲットするチャンス。小学生以下の部と大人の部で各6回ずつ開催しています。
やりたかったのですが受付に長蛇の列ができていたので諦めました。

ステージ会場では和太鼓演奏などが鑑賞できます。
また、30㎏のお米や飛騨牛などの豪華景品が当たるチャンスの特産品抽選会もこちらで行われます。今年は米価格騒動もあったので、30㎏のお米が当たったらかなりありがたいでしょうね。でも駐車場まで持ち帰るのに1㎞以上かついでいく必要があるのかな…?笑
参加定員人数が5名とかなり倍率が高いので(つちのこフェスタには2000人以上の人が集まる)見送りました。
イベントの最後のプログラムに会場ステージで餅投げがあるようですが、私は夕方までに出かけなくてはいけなかったので残念ながら参加できませんでした。
また参加したい
知人に「ゴールデンウィークはつちのこ探しに行くんですよ~」なんて話すと白い目で見られますが、どうやらこのイベント参加経験がある人はみんな好感触のようです。
私もまた来年も参加してつちのこ探しをリベンジしたいと思っていますし、非常に満足度の高いイベントでした。
万が一にも、本物のつちのこを見つけちゃったら130万円なんていうロマンもあることですからね。